キャバクラ派遣を開業するときに必要な資格や資金、書類についてお伝えします。
全国的にキャバクラ派遣は人気です。Wワークの女の子からのニーズが高く初心者の入り口になっています。
キャバクラ派遣に必要な資格
キャバクラ派遣を始めるときは、開業前に準備しないといけない資格があります。
この優良職業紹介事業許可証とは、手数料をもらって(有料)お仕事を紹介する事業に必要な証です。この証は、厚生労働省から許可を受けなければ貰うことができません。
手数料を貰うから有料職業紹介なんですね!!ちなみに手数料を貰わない場合は無料職業紹介となります。
※無料職業紹介は「ハローワーク」の事を言いますよ。
どうしたら有料職業紹介事業になれるの?
それでは、キャバクラ派遣開業に必要な、有料職業紹介事業許可証を取得するまでの流れを簡単に説明していきます。
まずは、職業紹介責任者になろう
キャバクラ派遣を始める為の第一歩は「職業紹介責任者」になることです。職業紹介をする時に必要な知識をマスターしなくてはいけません。主に、個人情報の取り扱いや保管の仕方・クレーム処理の仕方などを学びます。
職業紹介責任者には、厚生労働省指定実施機関が行っている「職業紹介責任者講習」を受ければ取得できます。厚生労働省指定実施機関は何社かありますのでインターネットで調べて決めましょう。講習会は各県で指定された会場にて行われるため、事前に自分の住んでいる県がいつあるのかを確認しておいたほうが良いです。
自分は福岡で受けたかったのですが、直近の講習が無かったため広島まで行きました。講習の料金は13,000円程度です。
※結構、長い時間かかるので頑張りましょう。居眠りをすると、たたき起こされます。マジ寝してしまうと資格は貰えません。
大切な講習ですのでしっかり聞かないといけません。
以下の条件に該当する人は職業紹介責任者になれません
- 貸金業・質屋営業をしている方
- キャバクラや風俗の名義人になっていたり実際営業をしている方
- 外国人の方は、在留資格が必要です
こと。 - 住んでいる場所が不特定な方
- 不当に他人の精神や身体・自由を拘束するおそれのある方
- 公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる行為を行うおそれのある方
- 嘘の情報で許可申請を行ったり、許可の審査に必要な調査を拒む方
- 国外に職業紹介をする場合は、相手先国の労働市場の状況や法について把握し、
求人者や求職者と的確な意思の疎通を図る事が出来ない方
次の2つは満たしていないといけない内容です
- 「職業紹介責任者講習会」を受講していること。その資格の期限が更新されていること
- 年齢が20歳以上で3年以上働いた経験がある方。つまり23歳以上です。
この様に上記の10項目は絶対にクリアしていないといけませんので講習を受けるときには気をつけてください。
※キャバクラ派遣をするのにキャバクラを経営してたらダメなの?という方はとても多いですが、ダメです。
社内の業務にキャバクラなどが入っている場合は別会社を立ち上げる必要があります。
職業紹介責任者になったら厚生労働省へ行こう
職業紹介責任者になれたら、厚生労働省へ手続きをしに行くのですが、ここでも気をつけなくてはいけない問題がいくつかあります。
有料職業紹介事業の許可を受けるのに必要な条件
- 職業紹介責任者がいること
- 事務所の面積が20㎡以上であること
- 事務所の場所は風俗営業が密集する地域でないこと
- 面談スペースと事務スペースが仕切られていること
- 鍵つきの書類棚が事務所にあること
- 貯金額が150万円以上で資産総額が500万円以上
まずは、この条件を満たしているか?を調べてみてください。特に事務所の場所は、大丈夫なエリアなのかを労働局に事前相談しておいたほうが良いです。物件を借りた後に、「ここでは許可を出せません。」なんてシャレになりませんので・・・。
必要書類を揃えよう
上記の6項目はクリアできたという方は書類を制作しましょう。コチラの書類制作は、行政書士ではなく社労士の管轄なので依頼する場合は社労士の先生にお願いしましょう。
少し面倒かもしれませんが、自分で出来ますので時間がある方はチャレンジしたほうが経費削減できます。
- 様式第1号(第1面)
- 様式第1号(第2面)
- 様式第1号(第3面)
- 様式第2号(表面)
- 様式第6号(第1面)
- 様式6号(第2面)
- 様式第3号(表面)
- 様式例第1号
- 様式例第4号
- 様式例第3号-1【一般登録型】
上記の書類は各県の労働局のホームページでダウンロードできます。
- 職業紹介責任者講習会受講証明書
- 事務所の賃貸契約書
- 事務所の平面図にイス・テーブル等を配置した図
- 残高証明
- 職業紹介責任者の履歴書
- 代表者の履歴書
- 代表者の住民票
- 法人税の納税証明書
- 登記簿謄本
- 直近の貸借対照表
1~10は自分で用意しなくてはいけないものです。個人の分譲物件を事務所にする場合は他の書類が必要なので、コチラは労働局で確認してください。
書類が揃ったら免許の申請をしましょう
書類をそろえたら実際に労働局へ持って行きましょう。福岡の場合は合同庁舎の本館の職業安定部(需給調整事業課)へ行きます。入館するためには、免許証などの身分証明書がないと入れませんので忘れないように気をつけましょう。そして、書類に不備が無いか確認してもらいます。不備が無ければ申請手数料を支払って提出しましょう。
※間違っていたとしても一旦持ち帰って書き直せば良いので分からないときは行ったほうが早いですよ!
申請手数料
登録免許税90,000円 |
収入印紙50,000円 |
合計140,000円 |
申請するときは印紙を購入して提出しますので約14万円が必要になります。
申請が終わったら審査や立ち入り検査があります
書類の申請が終わったら一息つけます。有料職業紹介の手続きには、最低でも3ヶ月かかります。
- 書類を申請した月(1日でも30日でも同じなので月末の場合は急ぎましょう)
- 申請後の2ヶ月間で審査・立ち入り検査を行う
- 書類を申請した月から3ヶ月目の頭に免許証交付されます。
例えば、6月に申請した場合(6/1でも。6/15でも。6/30でも交付の日は変わりません)。
7月、8月で審査と現地立ち入りが行われる。8月の末日に交付式が行われて9月頭から人材紹介がスタートできます。
立ち入り検査では実際に事務所に労働局の方が検査に来られます。
- 事務所の場所は風俗店などが周りに無く問題ない立地か?
- 提出した図面どおりに面積が確保されているか?
- 個人情報の管理が出来るような鍵つきの書類棚は設置されているか?
- 面談スペースは独立して設けてあるか?
この様な点を主に検査されますので、しっかりと不備がないように準備をしておきましょう。
いよいよ、人材紹介がスタートできます
立ち入り検査や書類の審査に問題が無ければ、書類提出から2ヵ月後の月末に許可証交付式が行われます。労働局で行われて有料職業紹介事業許可証が発行されます。許可証を受け取り、今後の説明を2時間ほど受けたら晴れて人材紹介が出来る様になります。
許可証交付後に気をつけること
職業紹介事業許可には期限があります。住所変更等を含めて許可の更新を忘れないようにしましょう。
- 職業紹介事業は事業報告を毎年4月30日までに行わなくてはいけません。
- 厚生労働省で定める帳簿書類を制作して備え置かなくてはいけません。
- その他にも、取り扱い職種の明示・労働条件の明示。
- 人材サービス総合サイトへの掲載をしなくてはいけません。
上記は守らなくてはならないほんの一部なので、しっかりお話を聞いておきましょう。当然、不備があれば剥奪されてしまいます・・・。
労働関係法の改正があっても速やかに対応できるように情報をしっかり把握しておかなくてはなりません。厚生省人事労務マガジン(メールマガジン)に登録しなければいけません。
キャバクラ派遣開業に必要な資格まとめ
いかがでしたでしょうか?キャバクラ派遣を始めるにあたっての資金や資格は何となく想像できたのではないでしょうか?テナント(事務所)の規模にもよりますが、準備に必要な資金は、1,000万円ぐらいになります。
他にも、女の子にサポートが必要な場合は、追加で経費がかかって来る計算になります。そしてなにより、職業紹介の勉強を沢山しなくてはいけません。やりがいのある職業だと思います。是非チャレンジしてみてください。